« でじゃぶぅー、ひでぶぅー、おまえはもうしんでいるぅー | トップページ | 風の行方(2008年10月8日)  »

2008/10/07

Palauの神話

今日はパラオの神話について書きます。(たぶん予告していたから、ようやくって感じですが)
・・・といっても、今回のオリジナルはパラオ・コロールにある「ナショナルミュージアム」にあったものです。
ミュージアムに入ると一番初めのところに創世神話が紹介されてました。

自分は星好きがきっかけで知ったギリシャ神話から始まり、エジプト、ケルト、北欧、ローマなどのヨーロッパ神話やインドや中国、日本の神話に関心があります。
ですが、これまで南洋の神話と言うのはあまりなじみがありませんでした。
神話と言ってもそんなに幅の広いものはないだろう、というの先入観があったんですが知ってみると意外と奥深いものでした。

パラオではもともと絵(文字)の文化があったようです。
神話や伝説は口承やそういう絵(文字)などで伝えられてきました。
それが外国の統治を経るに従い廃れようとしていた。
日本の統治時代、木の板に神話など元にした彫絵(イタボリ)を作ることで彼らの文化を残すようパラオの人々に勧めた日本人がいました。
彼の名は、土方久功。
今ではストーリーボードという立派なお土産品になっています。

 

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

パラオの創世記(ウアブ編)

 

 
その昔、海には何ひとつなかった。

 

位の高い神がある時、

 
「陸を作ろう」
 

と言った。

 
陸は、はじめ海の中で育ち、深く暗い海はしだいに浅く明るくなった。
その浅い海でシャコ貝が生まれた。
シャコ貝は大きくなって、その中で「ラトゥミカイク」という海老のようなものが育つ。
やがて、ラトゥミカイクは身ごもったが、時が来てもお腹の子は生まれなかった。

 

神が「嵐と波に手伝わせよう」と言った。
 

嵐と波のおかげでラトゥミカイクに子供が生まれる。
(このことからパラワン(パラオ人)は潮と波と嵐が出産に深くかかわっていることを知っている。
魚の産卵には強い波を伴う嵐があり、魚が卵を産むのを手伝っていることを知っている。)

 

ラトゥミカイクが生んだのは人間の子と魚の子だった。
ラトゥミカイクは次々に生んでいき、人間の子供たちの数がとても多くなったので、海の底から珊瑚を持って積み上げさせ陸を作らせた。
このことからアンガウル島周辺には珊瑚がない。

 
 
ラトゥミカイクは「ウアブ(Uab)」、「ウエレラック(Uehererak)」という二人の息子、「テレブー(Tellebuu)」という娘を生む。
ウエレラックはすぐに天に行ってしまう。
ウアブとテレブーは波の力でアンガウル島のゲベアンゲト集落へ行き、そこで暮らす。

 
 
ウアブは成長するにしたがい巨人になった。
毎日毎日、ラトゥミカイクと人間は彼に食べ物を届けた。
ウアブは体が大きくなったので何でも食べてすぐに足りなくなった。
人間は自分たちの食べるものすらなくなり困り果ててしまった。
そこで、人間はウアブの母親であるラトゥミカイクに許しを得て、ウアブを殺すことにした。

ある時、ウアブが長い昼寝をした。
人間は彼の周りに薪を並べた。
薪に火をつけるとウアブは目を覚まして驚く。
怯えて火の輪から飛び出ようとするが、バランスを崩して西に頭、東に足を向けて倒れる。
同時にウアブは「オミス(Omis)」という女性に姿を変えて、こんにちではパラオと呼ぶ島々になった。

 

 

081007_palau

(2008年1月14日 パラオ by Powershot710IS)

|

« でじゃぶぅー、ひでぶぅー、おまえはもうしんでいるぅー | トップページ | 風の行方(2008年10月8日)  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Palauの神話:

« でじゃぶぅー、ひでぶぅー、おまえはもうしんでいるぅー | トップページ | 風の行方(2008年10月8日)  »