二つの上場廃止
今日、自分の持ち株のうち2社が上場廃止になりました。
強烈なニュースです。びっくりしました。
ひとつは藤和不動産。
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藤和不動産が上場廃止へ
マンション大手、東証1部上場の藤和不動産が、4月23日付で上場廃止になる見通しだ。2月5日、三菱地所の完全子会社になることについて合意し、株式交換契約を締結したことによるもの。
これまで両社は、04年12月に資本提携契約を締結し、その後08年1月には三菱地所が藤和不動産を子会社化するなど資本関係の強化を図ってきた。ただ、09年3月期の連結業績予想では、藤和不動産が380億円の最終赤字に転落する見通しを発表するなど、マンション市況の厳しさは当面続くと判断。両社の一体性を高め、事業体制を再構築していく必要があるとの方針で今回の措置となった。株式の割り当て比率は、藤和不動産の普通株式1株につき、三菱地所の普通株式0.042株を割り当てる。株式交換の効力発生日は4月30日の予定。
藤和不動産では、「(財務基盤の安定を目的とした)完全子会社化を通じて当社の信用力が強化されると共に、安定した事業展開が可能になる」としている。
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そしてもうひとつが日綜地所。
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日本綜合地所が会社更生手続き
日本綜合地所は2月5日、東京地方裁判所へ会社更生手続開始の申し立てを行った。負債総額は1,975億4,900円(08年9月末時点)。
同社は首都圏を中心に関西圏でもマンションを供給し、「もう1つのリビングをバルコニーに」をテーマとした独自の商品企画「オープンエアリビングバルコニー」を展開。07年には3,411戸のマンションを供給するなど好調で、1年前の08年3月期の決算では経常利益105億6,500万円、純利益46億4,600万円の過去最高益を計上していた。
しかし、昨今の急激な不動産市況の悪化による影響で販売不振に陥ると共に、新卒者の内定取り消し報道などで会社のイメージも低下。また2月3日には、多額の棚卸資産の評価損を計上した影響などで、09年3月期の業績が305億円の最終赤字に転落する見通しを発表したばかりだった。
また、連結子会社の日綜不動産と日綜ハウジングについても、同日東京地裁へ会社更生手続の申し立てを行った。
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こちらのほうはつい先日、内定取消をし53人の新卒者に100万円の補償金を払い込んだところでした。
そして一昨日通期予想の下方修正、赤字転落を発表したばかり。
まるで払い込みを済ませるのを待っていたかのような更生法申請のタイミングでした。
上のニュースでは負債額が1975億4900万円となっていますが、関係子会社含めると約2142億円にもなります。
昨年倒産した広島のアーバンコーポレーションが負債総額約2558億円、確かその前年に麻生建物が負債総額5000億円とかだったような。
アーバンコーポレーションは「民事再生法」を申請したが債務弁済後には清算されるみたいです。
特色のあるマンション(特に欧風デザイン)で結構人気ありました。
まだ1年もたってませんが昨年度決算では過去最高益を計上していました。
まるでつい少し前まで元気だった人が一瞬の後に心臓麻痺でも起こしたかような、そんな印象です。
同じ子会社でも、マンション管理会社の日綜コミュニティは会社更生手続きをしてるわけではないし、厳しい影響はないと思われます。ただもしかすると、どこかに譲渡されるかもしれません。
手持ちの販売用土地などの資産も今後投売りされる可能性もあり、ますます首都圏の地価は低下するかもしれません。
今回の倒産では業績不振もさることながら、銀行の締め付けが厳しかったみたいです。
いや~厳しいなあ。
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