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2016/03/05

トランプ氏

アメリカでは大統領選挙の予備選挙・党員集会が行われています。
今週の火曜日はスーパーチューズデイと呼ばれる集中日でした。
民主党はヒラリー・クリントン氏、共和党はドナルド・トランプ氏が優勢だったようです。
トランプ氏のこれまでの言動を見ていると、およそ政治家にはふさわしくないように思います。
だからでしょうか、予備選挙が始まったころは、彼が有力な大統領候補と見る人はいませんでした。
ですが、スーパーチューズデイが過ぎ、彼の勢いやこれを支持する人々が驚くほど幅広い層にいることが分かり、ひょっとしたら共和党の大統領候補になるのではないか、とささやかれ始めました。

この人をみていると、古代ギリシャの政治家クレオンを想起させます。
仮に、この人が大統領になって具体的な破局を迎えなくても、「終わりの始まり」だった、と後で振り返るようなことになりそうな気がします。

そもそも今のアメリカには「アメリカンドリーム」のようなことが少なくなりつつあります。
日本以上に富の再分配がうまく行っていない国ですが、それでもアメリカンドリームの存在は所得が中層下層の人々に活力を与え、アメリカ全体の代謝を促し社会が硬直化することを抑えていました。
ですが、2001年9月11日のアメリカ同時多発デモとそれに端を発する戦争や、2008年のリーマンショック以降、アメリカは硬直化の一途をたどっている気がします。
社会的な不安と経済的な打撃によって、なにか言い表せない暗闇を抱えているような、そんな雰囲気です。

(それでもかの国は多くの移民によって新陳代謝が促されている面があるので、表向きは活性化しているように見えます。でもこれは諸刃の剣です。)

予備選挙はまだ始まったばかりです。終盤を迎える5月あたりにどんな風景が待っているのでしょうか。

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