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2008/11/03

日本村、廃村への道

さて先日、日本の格差問題について、OECDのレポートをきっかけに考えました。

http://www.oecd.org/dataoecd/45/58/41527388.pdf

ここ数年で日本国内の格差は縮まっている、というところからスタートして

「日本国内の経済格差は依然大きな問題で、ここ数年格差は広がっていないが格差の底辺のいる人々の生活苦はより深くなっている。」

と、まとめました。

 

(ここ数年格差は縮まったとはいえ)1980年頃に比べれば国内の格差は拡大しています。
この拡大率はOECD加盟国の中でもトップクラスです。
全体の格差は先進国では小さいほうなので、もともと格差が小さかった分すこしでも拡大すればその差(拡大率)が目立っています。
この格差拡大の要因についてOECDレポには少子高齢化の影響に触れています。

 
「日本は若い人の貧困が増え、老人の貧困は減少。子供の数は1/3減少し、高齢者は2倍になった。」
 

数の減っている若い人の貧困が増えて、数の増えている老人の貧困が減っている、とすれば格差は縮小しそうです。
そうならないところを見ると、若い人の貧困度は深く、老人の貧困度は深刻ではない、と言うことかもしれません。
老人は年金をもらっているので生活の安定している人は多いでしょう。

日本では若い働き手が減少しているにもかかわらず、年金や老人医療費の負担など、高齢者への気遣いにスポットが当てられて、実際には社会的に弱者になりつつある若年層への負担が増え続けています。

民主政治の日本では、高齢者のほうが多数派であり、若い人の政治離れを加えると日本の政治に弱者になりつつある若い人の声はますます反映されにくくなっていくに違いありません。

先日、中部国際空港で熊本へ帰る飛行機に同乗したツアー団体客の顔ぶれを見ると高齢者が殆どでした。
一体、高齢者の現実はどうなんでしょうか。

若い人の数はますます減っていきます。
あわせて高齢化が進み、若い人が高齢者の生活を負担する率は驚異的に高くなるでしょう。
一生懸命仕事をしてお金を稼いでも、ことごとく老人の生活のために費やされていくのでは仕事に対するモチベーションは下がる一方です。
すでにそういう先行きの暗さを感じている若い人は多いのでしょう。
加えて産科医が足りず、子供すら満足に産めなくなった日本。
既に悪循環に陥っています。

 

もちろん、将来に対する選択肢の幅の広さは高齢者は若い人にはかないません。
そんな日本に嫌気がさして日本を出て行ってしまう人も増えてくるかもしれません。
日本村が過疎化・廃村する日も遠くありません。

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