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2008/04/05

これからもシャープな姿勢でいけるのか?


日本の液晶製造といえばシャープが有名です。
シャープの工場のある場所の名前を取って「亀山ブランド」なんていう言葉さえ生まれました。
自分もヤマダやコジマなどで見ても、比較的シャープの液晶は品質が高いと思います。
従来それほど強くなかったシャープ製携帯電話も、この液晶品質でかなりシェアを伸ばしています。

シャープ製に限らず液晶の画面はずいぶんいたるところで使われるようになって来ました。
ブラウン管に比べて薄い構造なので置き場所もある程度自由に出来るからでしょう。
自分ちのテレビはまだブラウン管です。
2~3年後には地上波デジタルに完全移行とか言われていますが何の対応もしていません。
そのときなったら考えようとは思っていますが、今現在、不便を感じていませんからねえ。

さて液晶。
シャープは自社の製品だけでなく、他社へも液晶画面を供給することにしたようです。
ソニーとシャープが液晶供給で契約を結んだ、などと先々月あたりにニュースで出ていました。
シャープは三重県亀山市いある工場に加えて、大阪府堺市に大きな工場を建てようとしています。
それは液晶コンビナート、とも言うべき規模です。
シャープは亀山でも自社の工場の周辺に液晶関連の部材を供給する関係会社を誘致しました。
液晶の製造に当たって材料の輸送や不具合への対応は、遠く離れたところにあるよりも近くにあるほうがスピーディーに対処できると考えたからでしょう。
この試みは大変成功したんだと思います。
それで次の工場である堺でも、さらに規模を大きくして同様の手法で複合製造施設としてのメリットを追及しよう、という考えだと思います。

液晶も含めて半導体関連の製造関係でこう言った考えの下に施設が作られるのは、シャープが初めてではありません。
おそらく、そのオリジナルは韓国のサムスンが最初に手がけたのではないかと思います。

液晶を作っているところは国内ではシャープだけではありません。
そういえば松下が姫路に大規模な液晶工場を建てる、というニュースがありました。
日立、キャノンがそこに相乗りする、というニュースもありました。
(シャープ、ソニー、東芝)、(松下、日立、キャノン)、(サムスン、ソニー)
グループ分けするとこんな感じです。
国内以外でサムスンを載せてますが、このほか台湾勢もあります。
しかし、今後競争が激しくなると生き残るところはある程度絞られてくるのではないかと思います。
ディスプレー、と言う分野では液晶ばかりでなくプラズマや有機ELもライバルになるでしょうからなおさらです。

何かで読んだ話ですが、ずいぶん昔に「日の丸液晶(FPD)」の推進をしていた通産省のお役人がシャープに企業連合の話を持ちかけたところ断った、と言う話があったそうです。

しかしシャープは、現在の堺工場立上げに際して国内企業との提携話を進めています。
先ほどの話は本当かどうか知りませんが、個人的に独立不羈と言うイメージが強いシャープにはありえる話だと思い納得できるので、今回の提携話のほうが珍しいことだと思いました。

日本が日本の外でも産業の主導者として生き残るならば一企業の独立性というのは限界がある、と言うことだと思います。
無論、ユニークな商品や発想を持つ企業で、数や安さの勝負をするのでなければこの限りではないことも付け加えておきましょう。

日本人のみを相手にしたものでも、その構成部品が国内のみで調達できるような伝統産業ならまだしも一般的な産業品であれば海外から調達するものが多いでしょう。そういったものもやはり同じで一企業の独立性にこだわっていると生き残れない可能性があります。

そういった面で見ると、今回のシャープの決断は内部では相当な葛藤や確執があったと思うのですがよく決断したなと思います。

さて自分ちのテレビ、代替わりするときには液晶かプラズマか有機ELかはたまた別な何かか。
何でしょうねぇ。
今は全く欲しい気がしませんけれど。


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