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2008/04/03

住みにくいこの世を、おもしろく

過日のこと。
片側は青空と斜面に広がるミカン畑、反対側は有明海とその向こうに雲仙普賢岳を眺める、という絶景の中を心地良く走る玉名スカイライン(勝手に命名)を通って「草枕温泉」に行ってきました。
もとは土地の名前を冠して「小天(しょうてん)温泉」と呼ばれていたのですが、夏目漱石が小説「草枕」を書いた際にこの土地や人がモデルにしていることを記念して名づけられたそうです。

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漱石が明治期に熊本で教職をしていた頃に、市内から金峰山を隔てた小天温泉(草枕温泉)に旅をしており、そのときの漱石の足跡が残っています。
温泉の建物内に漱石の資料が展示してあり、この機会にちょっと調べたら夏目家の家庭内事情がいろいろ分かって興味深かったです。
温泉には露天があって目の前、真正面に有明海と雲仙普賢岳が広がっており、眺望は格別。
入った日は風が強くてあまり長くは入っていられませんでしたが、天気は良かったので遠くに雲仙の全景が見えて素晴らしかったです。
温泉の展示には夏目漱石だけでなく、この付近の玉名出身の俳優、笠智衆に関する展示もあります。

小説「草枕」の冒頭の一節。

「山路 ( やまみち ) を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。」

そんな冒頭だったとは知らなかったですけど、この部分の最後の一言を読んですぐに浮かんだのが、

「おもしろき こともなき世を おもしろく」 (高杉晋作)

という辞。
恐らく自分はこっちが肌にあってます。
自分には、人間の深み、ってのは合わないのかもねえ。

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