« F1モナコGP以降 | トップページ | ファミマ de Edy »

2007/07/08

美術館に行ってきました

土曜日に長野県・諏訪湖畔にある「サンリツ服部美術館」に行ってきました。
特別企画で源氏物語絵巻の原版と平成の復元模写が展示されていました。
題して「よみがえる源氏物語絵巻 ~平成復元絵巻のすべて~」

現存する絵巻の絵は国宝となっていて名古屋の徳川美術館と東京の五島美術館に収蔵されています。
これらは、12世紀前半(平安時代後期)に製作されたと考えられる現存最古の物語絵巻です。
今では19枚しか残っていません。
これまでに何度か模写されてきましたが科学の力を駆使して900年前の製作当時のままを復元したのは今回が初です。
原版は剥落や退色のあとも見られますが、それでもとても900年もの時間が流れたとは思えないくらいに色彩豊かです。
またこの時代にこれだけの絵画を描く水準の人々がいた、ということは驚きです。

そして復元模写を見て名状しがたい感動を覚えました。
平安時代、というときらびやかな貴族文化というイメージが確かにあります。
ただですよ、そうは言ったって900年も昔のきらびやかさは所詮いわずもがなでまぁたかが知れている、というイメージでいました。
しかし実際に絵を前にしたとたん、その美しさ、繊細さ、優雅さは言葉にならない感動を覚えました。

070708genji01

これまでの肉眼模写では見ることの出来なかった登場人物の着ている着衣の柄や調度品の柄、前栽(庭の植物)が、蛍光Ⅹ線や可視光励起蛍光撮影法なを駆使して復元されており、男性貴族の直衣(のうし)のすかしかげんなどみると恐らく誰もがその絵の前で押し黙ってしまうことだと思います。

また平安時代の色彩の豊かさは、現代に伝わる日本伝統の単調さが徳川時代にゆがめ作られたとする司馬遼太郎の意見に納得するものがあります。
丹や茜、蘇芳などの赤、アズライトの群青、孔雀石の緑、銀泥や鉛白の白など、平安人が鮮やかなコントラストの世界を生きていたことがわかります。

また登場人物の心象にあわせた色使いや配置、植物(前栽=庭)を入れることで季節感を表す演出など絵画の技術としても過去~現代を通じて最高水準といっていいでしょう。

070708genji02

美術館に入場する時間をちゃんと考えていなかったので、最後は閉館時刻に追われるようになってしまいました。
鑑賞時間3時間では足りないかも。
また、源氏物語読まなくても絵に圧倒されますが、読んでおくと絵の中の含みがいろいろわかって感動が増すかもしれません。

期待度はそんなに高くなかっただけに、驚きや感動も倍増したんでしょうかね。
久々に非常に内容の濃い時間を過ごせました。

|

« F1モナコGP以降 | トップページ | ファミマ de Edy »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に行ってきました:

« F1モナコGP以降 | トップページ | ファミマ de Edy »