« 債権放棄にのしつけて返す長谷工 その1 | トップページ | ワードパッド »

2007/02/26

債権放棄にのしつけて返した長谷工 その2

3550億円の債権放棄のトップ3の内訳は
大和銀行 740億円 
中央三井 600億円
興銀    470億円

となっています。

長谷工は債権放棄後でも3000億円を越える債務が残っていました。
このうち半分の1500億円をデッドエクイティスワップ、債務の株式化という形で処理することが決まります。

2002年9月実施
りそな   548億円
中央三井 528億円
みずほ  424億円

債務の株式化では優先株が発行されました。
優先株、とは普通株に優先して、配当や残余財産の分配が受けられる株式です。
すべてが一種類の優先株発行と言うものではなく、償還時期を変えたり優先度を変えたりしてグループ分けされて発行されます。
細かいことは省きます。
1A、2A、3A、4A、1B
と言う5種類に分けて発行された優先株式ですがその後3Aは1株500円を950円で長谷工が買入消却したり、4Aと1Bに対しても償還方針が出されています。
残るは1Aと2A優先株式の行方です。

1Aは転換価格が修正される直前の2007年2月にすべて普通株に転換されました。
このとき、一株の転換価格は72円です。
例としてりそなの1A分を見てみましょう。
りそなは一株500円で発行された優先株式を1400万株持っていました。総額は70億円です。
これが72円で転換されたので70億円÷72円=9500万株相当です。
現時点ではほぼ市場に売られた、と見られています。
仮に平均400円で売られたとすれば総額は380億円
70億円の出資が売却時380億円なので310億円の売却益となっています。

実際売却されたときの金額は分かりませんがりそなは最後まで転換するタイミングを伸ばしていたのでそれほど外れていないと思います。
1Aとほぼ同額の2Aも同様な利益を金融機関にもたらすでしょう。
先に決まった3Aの買取時には長谷工社長岩尾氏の説得もあったのでしょう、66億ほどの利益でりそなが手打ちをしています。

先に債権放棄されたりそな(旧大和)の740億円に対して優先株の売却益最大830億円+利子となって返却することになります。
じつは債権放棄額が出資比率より多い大和(現りそな)ですらこれだけの利益になりますから他の金融機関はこれを上回る利益になります。

旧大和銀行頭取勝田氏長谷工社長嵩氏の先見の明とあの逆風の時代に決断をした功績は忘れられません。
また長谷工社長岩尾氏他の努力による一般株主にも配慮した優先株処理方針の功績も多大なものといえるでしょう。

残るは配当を行うことで真の意味での再建を果たすことが長谷工に課せられた義務です。
再建後の長谷工はどこに向かうのでしょうか。

|

« 債権放棄にのしつけて返す長谷工 その1 | トップページ | ワードパッド »

コメント

大変失礼ながら、あなたは色盲、または色弱ではありませんか。
黒をバックの青字は、普通見えません。
(このコメントは削除してけっこうです)

投稿: チャーリー | 2015/05/14 12:54

色盲、色弱と言われたことはありません。
仕事で目視よる色の変化を確認することがありますが、今のところ問題はないようです。

この記事を書いた時はバックが白でした。
文字のフォントも最近変えています。
時折ブログデザインを変えていますので、この記事に限らず古い記事に見づらいことが起こるかもしれません。ご容赦ください。
(余計なお世話ですが、メモ帳にコピペして読む、という手があります。)

投稿: ポン吉 | 2015/05/14 13:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 債権放棄にのしつけて返した長谷工 その2:

« 債権放棄にのしつけて返す長谷工 その1 | トップページ | ワードパッド »